暑くあると・・・必要にありますが。危険性もある事を知っておいてくださ!
不凍液は犬や猫にとって大変危険です。保冷剤冷却シートにも、毒性のある成分が含まれている可能性があります。

成分について
不凍液:エチレングリコール
車のエンジンの冷却水などに凍結を防ぐ目的で使用されている液体です。
犬や猫に限らず、動物にとっては命に関わる強い毒性があります。

保冷剤・冷却シート:プロピレングリコール
有機化合物の一種で添加物として幅広く使われています。
エチレングリコールよりも毒性が低いため、代替えとして使われる傾向がありますが、量を多くとると同じく危険なので注意が必要です。


致死量
不凍液エチレングリコール
約4.5キロの猫の場合:小さじ1杯
約4.5キロの犬の場合:大さじ1~2杯

吸収された不凍液は体内で分解され、シュウ酸カルシウムなどの腎毒性物質となります。
それらは腎臓の細胞を破壊し、急性腎不全を発症します。
腎臓は一度細胞が壊れると回復しない臓器のため、不凍液を摂取した場合、数時間以内の治療が重要となります。

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保冷剤・冷却シートプロピレングリコール
危険性は摂取した製品の含有量により異なります。
冷凍してもカチカチに凍らないタイプの保冷剤は含有量が高く、最大で40%含む場合があるため注意が必要です。

症状
摂取後、以下の症状が出始めます。
・酔っ払ったような症状
・錯乱状態
・吐き気、嘔吐
・多尿
・下痢
・脈拍、呼吸数の増加
・衰弱
・ふらつき、発作、けいれん、ふるえ
・失神、昏睡

注意点
不凍液
不凍液は甘い匂いや味がするため、犬や猫の興味を引いてしまうようです。そのため車から漏れた不凍液をペットが誤って飲んでしまうという事故が報告されています。

不凍液は危険性を分かりやすくするために着色されているので、色の付いた液体を吐いた場合は不凍液の誤飲の可能性があります。着色は赤と緑が多く使われていますが、決まりがないため色だけでは判断できないです。

保冷剤・冷却シート
市販のペット向けの保冷剤冷却シートにプロピレングリコールが含まれているものをよく見かけます。注意書きには「食べられません」の表示がありますが、誤飲した場合の危険性については書かれていないことが多いです。

保冷剤には防腐剤などの成分も含まれていることがあります。
成分表を見て安全が確認できない場合は、ペットが口にしないよう注意が必用な製品です。

下記より引用